本寺は真言宗智山派に属し、開山は大化2年と云われる。本尊は不動明王。本寺の秘仏の薬師如来像は弘法大師作と云われている。
オミナエシ科の多年草で日本各地の山野に自生するが近年減少している。細い茎で直立し茎の上部が分岐し5枚の花びらをもつ小花を多数つける。芭蕉の句にあるようにひょろひょろと繊細で、風に揺れる姿が女性を思わせる花であるが、当寺のオミナエシは手入れが行き届いているせいか背も高く茎も太く男郎花を凌ぐ勢いである。
月見にはススキとともに飾られる。花瓶に生けておくとかなり強い匂いを放つ。醤油の腐ったような臭いがするので漢名は「敗醤」ともいうそうである。醤油の腐ったものは嗅いだ事が無いが、かなり強い独特り臭い匂いが部屋中にたち込める。
(ドクダミは魚の腐ったような臭いがするので魚腹草(ギョセイソウ)と言われる。)
根を乾燥させたものは敗醤根(ハイショウコン)と呼ばれる漢方生薬になり煎じて飲まれる。解毒、利尿、排朧などの作用がある。 |