当山は平量山円福寺と号し、本尊阿弥陀如来、観音勢至両菩薩を安置し、秩父初開の真言密教の道場とぎれたものである。降って、平将門弟平将平公を開基とし、畠山重忠父重能公を中興開基とする寺で真言宗智山派に属している。
福寿大黒天は、古来より仏法の守護神であり福寿開運の神とされ、また広く一般に国土開拓・子孫愛育の神・大国主の命として尊崇され、遠く神話の時代から近世童歌の時代まで、広く国民的な信仰を得ている。またこの大黒天が、愛と鞭の両面を兼ね具える神であることは、子弟の教育・世相の改進など現代信仰にまことにふさわしいと言うべきである。 |